アートでまちの空間を切り取る!深谷まちめぐりガイド育成

「アートでまちの空間を切り取る!深谷まちめぐりガイド育成(総合入門講座)」とは?

歴史とアートの視点で深谷の魅力を再発見しながら、街なかを訪れる人たちに対して、実際にまちを案内しながらその魅力を伝える「深谷まちめぐりガイド」を育成する総合入門講座(全5回)です。講演とフィールドワークが組み合わされた本講座を通じて、古い建物や街並みを新らたにアートな視点で見つめ、歴史的な伝統と斬新でありクスッと楽しめる価値を拾い集めたアートな景観を発見したり、近代建築や商店街の空き店舗、空地などを美術や音楽などを発表する場所として活用できる場所探しを行ったりなど、深谷の魅力を再発見します。

なお、本事業は、平成20年度文化庁「文化芸術による創造のまち」支援事業として、深谷文化創造体験実行委員会の主催、深谷市・深谷市教育委員会の後援で実施されるものです。

本講座に関するチラシはこちらからどうぞ。(PDF/30KB)

右の画像をクリックすると、チラシが別ウインドウで拡大して表示されます。


講座内容とスケジュール

第1回 「自分の町を見つめてみよう」 (2008/09/27,講師:持田 勉(深谷上杉顕彰会))

午前中は、持田講師より、深谷の歴史的な事柄のPRポイントをご説明いただきました。深谷の歴史的遺産を学ぶだけでも日本全体の歴史を学ぶことが可能であるとの視点から、ドイツ、フランス、イギリスの列国の影響とその後の日本の国づくりを解説いただきました。また、歴史的遺産を巡り、整理することは、深谷の当時の状況や先人の偉業を知ることができる大切なことであり、これに関連して各地の事例を詳細に紹介いただきました。さらに、幕末時代、深谷には全国から多くの優秀な志士が参集し、倒幕の動きがあったこと、その背景には中瀬が当時の交通の要所であり、江戸の先端の文化、情報が手に入りやすかったことが関連していることについて講師から説明があり、これに関連して参加者からも補足説明や発表があるなど、有意義な講座となりました。

午後はまち歩きを行いました。普段は入れない、旧七ッ梅の敷地内に入り、商家・蔵の内部を見学し、当時の繁栄振りを想像するとともに、現在、撮影のロケに利用されることが多い話や、今後の利用の可能性について話し合いました。いずれの建物も保存と利活用について所有者に展望があるかどうかにかかっており、相談や支援体制の確立が急務との認識に至りました。


第2回 「人を呼べるまちの魅力とは」 (2008/10/19,講師:山田 桂一郎(国交省観光カリスマ・スイス在住))

午前中、山田講師を深谷駅からまち歩きにご案内し、深谷れんがホール、旧七ツ梅、滝沢酒造、福島屋商店から最後、塚本商店までご案内しました。これらのレンガの建物は、西日本にはなく横浜のレンガ倉庫よりも価値があるとのお話をいただきました。また、まちめぐりガイドについては、現在、私たちが行っているシステム(料金体系や受入体制、ガイドの育成等)について、歩きながら示唆に富んだアドバイスをいただきました。

午後の講演では、スイスの観光事業の真髄や日本の各地の事例に基づき、深谷のホスピタリティのポイントを考えるヒントを教示いただきました。地域住民が地域を大切にしている有り様を徹底的に明確に表現することで、訪問者は人が大切にされていると感じるものであること、訪問者は地域の価値を認めないとその地域を訪れないことから、本質的な深谷の魅力、豊かさとは何か、戦略を明確にすることの必要性をご教示いただきました。


第3回 「まちの古老に歴史を訪ねる」 (2008/11/09,講師:吉川 真嗣(村上市商人会))

午前中は深谷市内のまち歩きを行い、午後は吉川講師より、村上市の町屋地区のまちづくり10年間の足取りを、失敗例を含めて、その信念と実行を熱く語っていただきました。吉川氏は、外部の方が町屋内部の見事さに感嘆したのにヒントを得て、村上町屋商人会を組織し、マップを作成し、マスコミを活用しながら町屋の常時公開をスタートさせました。平成12年3月には「人形さま巡り」を、平成13年からは「屏風まつり」を開始し、アートイベント中心の町おこしを実現していきました。その後、貴重な町屋が壊される現実を受け、建物保存の景観づくりへと活動が展開され、ブロック塀を粋な黒板で覆う「黒壁プロジェクト」を実施してきました。中越地震後は、「町屋の外観再生プロジェクト」を開始し、今日までに10店舗が古風に再生され、来客が数倍に増えた店もあり一定の成功を収めているとのことです。現在は、JR、学校、祭り組織と連携ができ、村上駅の外観修復や山車の出動、SLの導入などイベントが連動し、団体間のネットワークができ始めているようです。吉川講師からは、一定のレベルまでやりきることの大切さ、企画力の大切さ等、様々なご教示をいただきました。


第4回 「アートなまちめぐり」       (2008/11/24,講師:山中 知彦(都市建築研究所))

午前中は深谷市内のまち歩きを行い、午後は山中講師による講義が行われました。まず、山中講師は、世界の6つの町の成り立ちや都市の構造を紹介し、都市をアートとして捉えた上で、講師の活動フィールドである浦和の都市形成の変遷を講義いただきました。次に、浦和におけるアートなまちづくりの実践事例として、北原道造(建築家・詩人)が構想していた別荘(ヒアシンスハウス)が建設され、ここを拠点に芸術家や建築家の協力を得て、さまざまなアート活動が展開されていることが報告されました。最後に、ヒアシンスハウス・ボランティアガイド育成講座や彩の国都市づくりアカデミーのまちガイド実習ワークショップの事例が紹介され、深谷でも応用の可能性についてご教示をいただきました。


第5回 「アートなガイドブック作成」   (2008/12/20,講師:山本 育夫(DOME編集長))